令和４年度 昭和伊南総合病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 25 25 42 45 157 261 508 830 926 361
当院は伊南地域の中核病院として、地域住民の安全安心のために、良質で安定した医療を提供しています。
2022年度の退院患者数は3,180人で平均年齢は72.7歳となっています。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、例年よりも患者数は減少しています。
最も多い年齢層は80歳代で、60歳以上の患者さんが82.5％と、昨年の83.6.％と比較して1.1％減少しています。
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈　経皮的カテーテル心筋焼灼術　処置２なし 137 3.97 4.65 0.00 70.39
050130xx9900x0 心不全　手術なし　処置１なし　処置２なし　他の病院・診療所の病棟からの転院以外 87 16.78 17.54 0.00 86.86
050050xx0200xx 狭心症，慢性虚血性心疾患　経皮的冠動脈形成術等　処置等１＿なし，１，２あり　処置２なし 53 2.70 4.26 0.00 71.40
060340xx03x00x 胆管（肝内外）結石，胆管炎　限局性腹腔膿瘍手術等　処置２なし　定義副傷病なし 46 16.30 8.94 0.00 79.54
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎　手術なし　処置２なし 45 28.24 21.11 3.00 82.64
当科では、昨年度同様、循環器疾患の患者数が多くなっています。不整脈に対するカテーテル治療が最も多く、次いで心不全、狭心症の治療です。
高齢者の患者さんが多く、入院治療に時間を要するため、胆管炎や誤嚥性肺炎の平均在院日数は全国平均と比較しても長くなっています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040070xxxxx0xx インフルエンザ，ウイルス性肺炎　処置２なし - - 5.56 - -
040100xxxxx00x 喘息　処置２なし　定義副傷病なし - - 6.05 - -
060570xx99xxxx その他の消化管の障害　手術なし - - 7.37 - -
0400801099x00x 肺炎等（１歳未満）　手術なし　処置２なし　定義副傷病なし - - 5.83 - -
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎　処置２なし - - 5.70 - -
当科では、ウイルス性の感染症、気管支喘息などの症例が多くなっています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア（１５歳以上）　ヘルニア手術　鼠径ヘルニア等 72 3.24 4.59 0.00 70.67
060035xx99x6xx 結腸（虫垂を含む）の悪性腫瘍　手術なし　処置２＿６あり 33 2.94 4.44 0.00 70.91
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞　手術なし　処置１なし　処置２なし　定義副傷病なし 33 9.18 9.00 0.00 68.79
060150xx03xxxx 虫垂炎　虫垂切除術　虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 31 3.61 5.32 0.00 48.19
060035xx010x0x 結腸（虫垂を含む）の悪性腫瘍　結腸切除術　全切除，亜全切除又は悪性腫瘍手術等　処置１なし　定義副傷病なし 30 21.20 15.40 3.33 74.10
当科では、クリニカル・パスによる鼡径ヘルニアの手術目的で入院する患者さんが多くを占めています。侵襲の少ない腹腔鏡の手術が多く行われており、平均在院日数も全国平均より短くなっています。
腸閉塞の保存的治療や虫垂炎の手術症も多数あります。
また、肺、乳房、胃や大腸等の悪性腫瘍の手術や、その後の化学療法など様々な疾患の治療を行っています。
当院の健診センターや消化器内科等と連携し、悪性腫瘍の早期発見、治療を行っています。
当科では、消化器外科、呼吸器・乳腺外科を中心にその他一般外科の幅広い分野をカバーしており、退院後も当院でフォローする患者さんも多く、緩和ケアや医師と訪問看護師が連携した、在宅医療にも積極的に取り組んでいます。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折　人工骨頭挿入術　肩，股等 46 44.22 26.42 6.52 84.30
160760xx97xx0x 前腕の骨折　手術あり　定義副傷病なし - - 4.86 - -
160690xx99xxxx 胸椎，腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む）　手術なし - - 20.09 - -
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼　骨折観血的手術　鎖骨，膝蓋骨，手（舟状骨を除く），足，指（手，足）その他等 - - 18.34 - -
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼　骨折観血的手術　肩甲骨，上腕，大腿等　定義副傷病なし - - 5.61 - -
当科では、大腿骨骨折を中心に幅広く外傷による患者さんに手術を行っています。
大腿骨の骨折は、一定期間のベッドの生活を余儀なくされるので、それをきっかけに筋力低下や認知症などが生じやすくなります。
整形外科で入院し、手術等の加療を受けた後に在宅復帰できるようにリハビリを積極的に行ってから退院する患者さんが多くなっています。
当院は、急性期の医療を中心に、回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟において、在宅復帰に向けた治療やリハビリを行っています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂　手術あり　処置２なし - - 2.90 - -
160200xx02000x 顔面損傷（口腔，咽頭損傷を含む）　鼻骨骨折整復固定術等　処置１なし　処置２なし　定義副傷病なし - - 4.72 - -
161000x102x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷（Ｂｕｒｎ　Ｉｎｄｅｘ１０未満）　分層植皮術　２５平方ｃｍ未満等　処置２なし - - 25.58 - -
180060xx97xxxx その他の新生物　手術あり - - 5.96 - -
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍　その他の手術あり　処置２なし - - 6.45 - -
当科では、眼瞼下垂の手術目的で入院する患者さんが多くを占めています。
鼻骨骨折や熱傷に対する治療や、外傷後の皮膚欠損等に対し皮膚の一部を移植して傷をきれいにする手術も実施しています。
また、良性腫瘍だけでは無く、皮膚の悪性腫瘍手術、乳がんで切除してした部分を再建する手術や全層植皮術も行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞（脳卒中発症３日目以内，かつ，ＪＣＳ１０未満）　手術なし　処置１なし　処置２＿４あり　定義副傷病なし　発症前Ｒａｎｋｉｎ　Ｓｃａｌｅ　０，１又は２ 32 14.66 15.97 3.13 77.78
010230xx99x00x てんかん　手術なし　処置２なし　定義副傷病なし 24 20.25 7.33 8.33 70.88
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷　手術なし　処置２なし　定義副傷病なし 20 19.75 8.54 0.00 74.35
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫　慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等　処置２なし　定義副傷病なし 20 12.45 11.85 5.00 79.25
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷　その他の手術あり　処置２なし　定義副傷病なし 13 16.08 10.14 0.00 78.62
当科では、脳卒中、てんかん、外傷による頭蓋内の損傷や硬膜下血腫やくも膜下出血等で入院する患者さんが多くなっています。
脳梗塞では、急性期の血栓溶解療法に２４時間実施できる体制を整えています。
入院後早期のリハビリテーションに取り組み、患者さんの筋力や認知機能の低下予防に努めています。
急性期治療を終えてからは、回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟で退院に向けて、地域事業所などと連携をとり対応しています。
当院では、地域市町村と協力し、脳卒中（脳梗塞、脳出血、くも膜下出血）の再発予防の活動を積極的に行っています。
リハビリテーション科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞（脳卒中発症３日目以内，かつ，ＪＣＳ１０未満）　手術なし　処置１なし　処置２＿４あり　定義副傷病なし　発症前Ｒａｎｋｉｎ　Ｓｃａｌｅ　０，１又は２ 16 85.63 19.98 0.00 77.38
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折　人工骨頭挿入術　肩，股等 12 96.25 26.42 0.00 86.75
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（ＪＣＳ１０未満）　手術なし　処置１なし　処置２なし　定義副傷病なし 11 86.82 19.58 9.09 72.27
160690xx99xxxx 胸椎，腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む）　手術なし 8 55.00 20.09 0.00 86.75
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫　慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等　処置２なし　定義副傷病なし 4 51.50 11.85 0.00 91.25
当科では、脳卒中や大腿骨頚部の骨折の患者数が上位を占めています。
自院の整形外科や脳神経外科に入院し、手術などの急性期医療を受けてからリハビリ目的に転科した患者さんに加え、
他院より紹介され、集中的にリハビリを行う患者さんがいます。
地域の医療機関と連携し、地域密着型の総合的リハビリ医療を実践しています。
大腿骨の骨折は一定期間のベッドでの生活を余儀なくされ、それをきっかけに筋力低下などが生じやすくなります。
脳卒中は片麻痺や構音障害等様々な後遺症が現れます。
そのような患者さんに対し在宅に向けて集中的にリハビリを行っています。その為、他院への転院率が低くなっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍　手術なし　処置１あり 46 2.04 2.45 0.00 70.25
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍　膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術　処置２なし 26 6.38 6.85 0.00 80.08
110070xx97x00x 膀胱腫瘍　その他の手術あり　処置２なし　定義副傷病なし 13 5.08 7.15 0.00 74.15
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等　経尿道的前立腺手術等 11 6 7.85 0.00 76.73
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患　体外衝撃波腎・尿管結石破砕術（一連につき） 9 2 2.49 0.00 53.33
当科では、前立腺の生検や、膀胱腫瘍摘出、前立腺の摘出や尿管結石の破砕術等、手術目的で入院する患者さんが多くなっています。
その他、腎盂腎炎や尿路感染症等の感染症により入院する患者さんもいます。
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 29 6 5 22 2 9 1 8
大腸癌 11 23 27 29 0 75 2 9
乳癌 17 21 9 8 0 6 1 8
肺癌 11 8 5 31 0 11 1 8
肝癌 1 3 1 0 0 1 2 6
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
　当院において初発では大腸癌の患者さんが最も多く、次いで胃癌、肺癌、乳癌の患者さんが多くなっています。StageⅣや再発の患者さんは、複数回入院して治療を継続して行うため、数が多くなっています。StageⅠの早期癌で発見される患者さんも多くなっています。
また、当院では患者さんのQOL（生活の質）に合わせた集学的治療や緩和ケアなど、総合的な癌治療を提供しています。
なお、２０２０年分から県の推薦を受け院内がん登録全国集計に参加しています。こちらには集計されていませんが、当院では「血液内科」があり、血液のがんや悪性リンパ腫などの患者さんも多数治療を受けています。また、外来では皮膚の悪性腫の治療も積極的に行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数		 平均年齢
軽症 - - -
中等症 53 22.5 83.0
重症 36 31.8 82.4
超重症 15 23.9 85.3
不明 - - -
当院における患者数は、中等症以上の患者さんが多くなっています。
昨年度と比較すると、中等症の患者さんが減少し、重症の患者さんが増加しています。
重症度が上がるにつれて平均在院日数が長くなる傾向があります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 121 42.75 79.45 5.79%
その他 11 39.27 78.09 18.18%
発症日からの入院が、「3日以内」か「その他（4日以降）」かどうかを示しています。
昨年度に比べて、脳梗塞患者数が減少しています。当院では、地域の市町村と協力し、脳卒中（脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の総称）の再発防止に積極的に取り組んでいます。
脳梗塞は迅速に治療を行うことが、その後の患者さんのADL(日常生活動作)に大きな影響を与えます。ハイケアユニット(ＨＣＵ：高度治療室)を設置し、超急性期血栓溶解療法(t-PA)には24時間365日対応しています。また、脳血栓回収術も行っています。
リハビリは急性期だけでなく、回復期リハビリテーション病棟を設置し、総合リハビリテーション医療を行っています。
開業医や消防、救急センター、各診療科の連携により多くの患者さんを積極的に受け入れ、地域の急性期医療を担う病院として日々活動しています。
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術（心房中隔穿刺、心外膜アプローチ） 124 1.09 2.14 0.00 71.07
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 52 1.67 14.00 0.00 78.85
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術（その他） 44 0.47 2.15 2.27 71.57
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 27 1.72 4.28 0.00 75.96
K5972 ペースメーカー移植術（経静脈電極） 21 5.50 7.39 0.00 81.95
内科では、不整脈や心房細動に対する心筋焼灼術やペースメーカー移植術、急性心筋梗塞や狭心症に対するステント留置術、循環器疾患に対して心臓カテーテルによる治療を数多く行っています。急性心筋梗塞や狭心症の治療は、緊急の治療を実施できる体制がとられています。下肢閉塞性動脈硬化症や透析シャント閉塞の手術も実施しています。また、内視鏡による胆道ステント留置術、大腸ポリープ切除術等の消化器系疾患に対する内視鏡的治療を数多く行っています。
早期の胃癌や大腸癌等は、外来での柔軟な内視鏡検査により発見され、治療されます。地域のがん患者の重症化抑止につながります。
これらはクリニカルパス（入院診療計画書）を利用して、患者さんに入院から退院までのケアや治療の内容を示し説明しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側） 61 1.04 1.14 0.00 69.67
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 32 5.67 13.50 3.13 72.47
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 31 1.12 2.50 0.00 62.23
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの） 31 0.86 1.71 0.00 48.19
K4763 乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術（腋窩部郭清を伴わない）） 20 1.55 6.30 0.00 64.50
外科では、鼠径ヘルニアの専門外来を行っており、腹腔鏡下鼠径ヘルニアの手術が最も多くなっています。
悪性腫瘍に対する手術は、結腸切除、乳房切除、肺切除、胃切除等を多く行っています。
また、消化器内科と連携して胆石症や胆のう炎のある患者さんを治療しています。その為、腹腔鏡による胆のう摘出術も多く行われています。虫垂炎の手術も多くなっています。
胸腔鏡下や腹腔鏡下の手術は、開胸や開腹で行う手術と比較して、術後の疼痛が軽く、患者さんの体への負担が少ないため、入院期間の短縮につながっています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術（眼瞼挙筋前転法） - - - - -
K013-23 全層植皮術（１００ｃｍ２以上２００ｃｍ２未満） - - - - -
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術（躯幹） - - - - -
K227 眼窩骨折観血的手術（眼窩ブローアウト骨折手術を含む） - - - - -
K0064 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径１２ｃｍ以上） - - - - -
患者数が10未満の数値は「－（ハイフン）」としています。
当科で一番多いのは、眼瞼下垂症に対する手術です。
その他には、皮膚の悪性腫瘍の手術や良性の腫瘍の手術も実施しています。
形成外科の手術は、鼻骨や頬骨の顔面骨折や手足など身体の傷や変形をきれいに治すことを主な目的として行っています。
熱傷に対する治療も実施しています。
乳癌に対する組織拡張器による再建手術等の腫瘍切除後の組織欠損に対する手術も行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術（大腿） 28 3.19 40.59 10.71 85.32
K0811 人工骨頭挿入術（股） 16 3.07 37.40 0.00 85.00
K0462 骨折観血的手術（前腕） 10 0.80 6.30 0.00 56.10
K0463 骨折観血的手術（鎖骨） - - - - -
K0461 骨折観血的手術（上腕） - - - - -
患者数が10未満の数値は「－（ハイフン）」としています。
当科で多い手術は主に骨折に対する手術となっています。特に大腿骨骨折に対する手術を多く行っています。
年齢にかかわらず、筋骨格系・四肢・脊柱など様々な整形外科的疾患の手術を行っています。
（患者数は、リハビリテーション科等への転科件数が入っていないものがあるので、実際に行った数より少なくなっています。）
また、上腕骨の骨折では、肩リバース型人工関節置換術を行い、従来の技法では手術が難しかった症例の治療もしています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 25 2.46 12.79 4.00 78.08
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術（その他） - - - - -
K664 胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む） - - - - -
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング（１箇所） - - - - -
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
患者数が10未満の数値は「－（ハイフン）」としています。
当科では、慢性硬膜下血腫に対する血腫除去術が一番多くなっています。
慢性硬膜下血腫は、多くが外傷が原因で発生します。早期治療により多くは後遺症なく改善しますが、放置すると脳に不可逆的な変化をきたします。
脳梗塞等で経口摂取が困難な患者さんに対しては、胃瘻造設術を行ってから転院するケースがあります。
脳卒中の中に含まれるくも膜下出血の手術の平均年齢は、昨年も本年も５８才となっています。当院の利用患者さんの中でも比較的若い年齢層です。
また、脳血栓を除去する経皮的脳血栓回収術やＣＥＡ（脳血管内手術）も行っています。脳腫瘍に対する手術も実施しています。
（患者数は、リハビリテーション科等への転科件数が入っていないものがあるので、実際に行っている数より少なくなっています。）
リハビリテーション科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0811 人工骨頭挿入術（股） - - - - -
K046-21 観血的整復固定術（インプラント周囲骨折）（大腿） - - - - -
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 - - - - -
K0461 骨折観血的手術（大腿） - - - - -
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング（１箇所） - - - - -
患者数が10未満の数値は「ー（ハイフン）」としています。
当科では、主に整形外科や脳神経外科で手術を行なった患者さんが退院までの間リハビリを行っています。
高齢者に多い大腿骨の骨折や、脳梗塞やくも膜下出血、慢性硬膜下血腫等の疾患が非常に多くなっています。
これらの疾患は比較的長期間ベッドでの生活を余儀なくされます。それは、筋力低下や認知力の低下などにつながっていきます。
患者さんが発症以前の生活に戻れるように、入院後の早期のリハビリを積極的に当院では実施しています。
(他の診療科で手術をして、リハビリテーション科に転科した患者さんが入っています。)
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ｲ 膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用） 24 1.29 2.92 0.00 79.63
K800-2 経尿道的電気凝固術 13 1.08 3.00 0.00 74.15
K8412 経尿道的前立腺手術（その他） 10 1.00 4.00 0.00 76.70
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
患者数が10未満の数値は「－（ハイフン）」としています。当科では、主に膀胱悪性腫瘍に対する手術を多く行っています。
また、前立腺がんに関する手術や検査も多く実施しています。開業医とも連携して、早期がんの発見と治療に取り組んでいます。
当科は、膀胱・尿管・腎臓・前立腺・精巣等に対して、外科的治療を行っています。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 10 0.28%
異なる - -
血液疾患等によって引き起こされやすい敗血症、その他の真菌感染症やＤＩＣの症例数は減少しています。
手術・処置等の合併症とは、手術や処置を行ったことで起こる病態を指します。合併症の発生は、患者さんの病態によって引き起こされるため、発生するかどうかは様々です。
術後の創部感染症や透析のシャント閉塞、などの手術・処置の合併症は、他院で発生し当院に搬送された症例も含まれます。
手術前に想定される合併症（生検後の出血や消化管吻合部の狭窄、創離開等）もこの項目に含まれます。
また、予防接種や造影剤等の副反応も該当します。
当院では起こり得る合併症について、事前に可能な限り患者さんに説明しています。
更新履歴
2023.9.28
公開